人気ランキング 柏木、女三の宮（朱雀天皇の皇女・源氏の君の正室）への恋 和書

令和6年から「源氏物語」の作者・紫式部をモデルにしたNHK大河ドラマ「光る君へ」が放送されております。女学講義　　大日本女学講義会　第7回前期第9巻（明治39年11月）、10巻、11巻、12巻、15巻、16巻、19巻、23巻（明治41年9月）　計8冊。

京都の公卿・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵

自筆「源氏物語」の「若菜（わかな）下」の巻は、禁裏（京都御所）において書かれたものです。雲萍雑志。

自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏（おおいのみかどむねうじ）」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇（ごつちみかどてんのう）の曽祖父です。奥村土牛『スケッチ そのをりをり』大正9年 朝陽舎書店刊 彩色木版画56枚 日本画家の素描集・下絵集。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。古建築装飾紋様集成　草木編　近藤豊著　1972年(1974年第2刷) ■送料無料。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子（のぶこ）であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。写本 各務支考『第八言行論・第九変化論・第十法式論』文化4年 嶋素閑写 江戸時代和本（写本）俳論書「俳諧十論」後半部。現在の今上天皇と系譜がつながっている。長谷川伸旧蔵書 西坂衷（西坂成庵）編『藩祖盛烈記』明治9年 孝友堂蔵板 前田利家伝 明治時代和本 垂統別史 加賀金沢藩士 石川県郷土史料。

 関白・近衛基熙（このえ もとひろ）は、後水尾院（第108代後水尾天皇）の皇女・常子内親王と結婚。松本愚山著 森島長編 『愚山先生文稿 前集』（全2冊揃）活水軒蔵板 江戸時代和本 漢詩文集 漢詩集 漢文集 愚山文稿。二人の皇女・熙子（ひろこ）は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。中澤蓮塘編 服部愛軒後跋『多識書屋印賞』（全3冊揃）大正5年序 多識書屋（中澤廣勝）落款篆刻印譜集(原鈐印譜集) 和本 林鶴梁 中沢蓮塘。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子（ひろこ）は将軍家宣の正室となった。【B0046P016】希少 古書 村山半山編輯 「 東湖藤田先生遺文 」 明治12年出版御届 藤田東湖 村山恒二郎 小林二郎 古本 書籍 史料 資料 水戸。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流（下記に掲示）で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。池田文太郎翁　(秋田県仙北郡高梨村)　 後藤寅之助(後藤宙外)編　昭和5年　和装。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。古文書 書簡 辻永 つじひさし 中山森彦 宛て 水戸市 白馬会 帝展 日展 文化功労者 洋画家 植物画 封筒付き（レターパックライト発送）。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。小沼丹 初版本3冊セット『懐中時計』『銀色の鈴』『埴輪の馬』いずれも函帯付完品。（資料の記録は下記に掲示）

 出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」の自筆です。☆E0235和本江戸期宮城地誌写本「通俗封内名跡志」1冊/高橋以敬（高橋玉斎）/古書古文書/手書き。
 自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。和本　「和刻本　諸子大成　全12冊」　長澤規矩也　漢籍　影印。「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。冨士谷成章著 冨士谷成元校『北辺七体七百首』寛政9年 葛西市郎兵衛他刊 冨士谷成章歌集 江戸時代和本 和歌 短歌 富士谷成章。このため後醍醐天皇の宸翰（しんかん・天皇自筆）にかなり近い年代に書かれていることがわかる。孫忠靖公文抄 3冊揃 孫伝庭撰/王欣欣 明治4 中国史 明末反乱 高迎祥 王嘉胤 中華王朝漢文中国詩文漢詩 検） 戦前明治大正古書古文書写本NY。また、各巻ごとの書かれた年については不明。林鵞峰(林恕) 『職原抄聞書』（全八巻八冊揃）延宝2年 銭屋儀兵衛刊 江戸時代和本 有職故実書 林羅山子息。従って、応永五年とは、書き始めの年である。引札　エビス大黒とお宝。また、落款から、後年、近衛基熙（1648～1722）の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。明治期 紋様書 雛類弥家多 検索⇒図案 香盒 設計 木版摺 支那 文様 古玉 武器 兵器 軍服 古建築 金彫文 小田切春江 浮世絵 絵本 絵図 壁画。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。番附　御免力持。

 大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年（1068）～天承元年（1131）を祖として創立された。tk◆◆　明治21・22年　数学講義録　代数学之部　創刊号第1号から第13号まで　13冊　/ Ｂ-21。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門」を称する。肥田式強健術/創始者・肥田春充/古今東西の体育法・健康法を研究し「強健術」を考案・気合術を基礎とした体育法で心身の改造を目的とする。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。花鳥図式　全　高尚堂画譜。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。近江彦根藩領出流原村古文書●明治１９年　赤見村地誌編輯材料取調書　６３丁　下野国安蘇郡赤見村　現在の栃木県佐野市　240131　148。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。幕府領(松本藩預地)北小河内村古文書●明暦３年(1657)　箕輪庄　１８丁　箕輪地区の歴史　伊那郡北小河内村　現在の長野県箕輪町　231120。応永5年（1398年）に従三位となり公卿に列する。★0462本江戸期有職故実随筆写本「湯土問答」全1冊/古書古文書/手書き/湯浅元禎(湯浅常山)/土肥経平/古書古文書/手書き。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年（1420年）に内大臣に昇任した。経文 御文章 和本-写本 文明6-8　文明6-8。

 旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を著（あらわ）しております。堅州古峯原山略図。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。平安紋鑑 検索⇒紋帳 文様 家紋 伊呂波 浮世絵 槍旗印 花押 雅印 印譜 武器 武具 兜鎧 設計 皇族 槍印 図案 紋章 徽章 紀章 武鑑 呉服 刺繍。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。1883年 紋様書 明治16年 奈留美か多 検索⇒図案 香盒 設計 木版摺 支那 文様 古玉 武器 兵器 軍服 古建築 彫文 小田切春江 浮世絵 絵本龍紋。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。「古今和歌集」上下／正徳3年／出雲寺和泉掾他発行／上巻前部18丁欠落／２冊。

 出品した「源氏物語」は「若菜（わかな）下」の内容の要旨
『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。★H538和本江戸享保9年（1724）崎門学垂加神道「斎部八箇祝詞註」全1冊/跡部良顕の直筆本/古書古文書/手書き。若菜・下の巻名は朱雀院（前朱雀天皇）の五十の御賀があり、源氏の君はその賀宴を「このたび足りたまはん年、若菜など調（てう）じてや」に因む。『中田一男創作蔵書票 第四輯』限定100部 昭和8年 版画工房刊 自画自刻自摺木版画蔵書票15枚 別紙2枚付。柏木は朱雀院（前朱雀天皇）皇女で源氏の君の正室に降嫁した女三の宮へのかなえられない恋に煩悶する。★0408和本江戸期徳川家戒名命日「崇廟祭名録」全1冊/摂門(竹尾次春)/増上寺/古書古文書/木版摺り。四年の歳月が経過。士気振興 最新日本陸軍軍歌集　昭和10年　旧日本軍　軍事　ミリタリー　　戦前明治大正古書和書古本　　NP。冷泉天皇は在位十八年にして東宮に譲位し今上天皇として即位した。西国順礼歌諺註図会。翌年、朱雀院（前朱雀天皇）と女三の宮との対面を企画し五十の賀宴が催されることになった。太閤記　四巻上　織田信長　木下藤吉郎（豊臣秀吉）・中條小一郎（家忠）・森可成（蘭丸父）・池田勝三郎　木版　絵本　草双紙　浮世絵。源氏の君は六条院の女たちによる「女楽」による演奏の宴を開いた。古刀銘盡大全 全9冊。柏木は、女三の宮の姉・女二の宮を正室に迎えたが、女三の宮への未練を断ち切れずにいる。☆E0292江戸期刀剣番付「古刀新刀取組銘尽価附」1舗/古書古文書/木版摺り。葵祭りの前日、柏木は源氏の君の不在時に小侍従の手引きにより女三の宮と逢瀬をした。冨士山北口全図。夏のある日、源氏の君は女三の宮の体調不良の原因がご懐妊と知り、不審を抱いた源氏の君が柏木から女三の宮あての手紙から柏木と女三の宮の密事が発覚する。董其昌 初拓三希堂法帖 清朝末期 検索:御刻 書道 拓片 支那 印譜 法書法 金石篆刻 朱印存 王鐸 呉昌碩 原拓本 張瑞図 黄庭堅 珂羅版 玻璃版。（女三の宮の子がのちの薫の君）源氏の君、41歳から47歳までを描いている。昭和三年・陸軍特別大演習記録/昭和7年/非売品/盛岡市役所/今上陛下の御即位の大礼を祝う大演習の概要を纏め後世に伝えることになりました。

自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）」と娘・幾千姫（玉映）の落款（印譜）


自筆上部の「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」の漢詩の落款
漢詩は「白氏文集」の中の有名一節です。★0441和本江戸天保2年（1831）兵法写本「山鹿流極秘伝八規大事/八陣書」2冊/山鹿素水（高輔）の署名と印章がある/古書古文書。押捺の詳細な理由は下記説明欄に記載
（自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。林米子『新撰裁縫独稽古 附普通女礼式及日用惣菜料理法 全』明治27年 松村孫吉刊 明治時代和本 明治中期の女学生向け裁縫・日本料理教材。）

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載

《「源氏物語」若菜（わかな）下の巻》
「若菜・下」の巻は英文で「New Herbs Part Two」と表記されます。レZ844サ★聖徳太子伝暦補註 全10巻揃 享保7年 五天良空刊行蔵版 江戸期/和本/古書。
《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という。「延安一月 新民報文藝叢書之六」1冊 趙超構著 新民報社出版 民国35年 和本唐本古書漢籍書道碑法帖 希少。これは、中国の皇帝が譲位した場合、高位の高官も職を致仕（退官）するという「白氏文集」の漢詩文に由来している。加賀藩士 榊原拙處（榊原拙処）『書』掛軸〔紙本肉筆真作〕/名:守典 字:子常 号:拙処 南画家・書家の文人武士 石川県 漢詩 南宋画得意。「若菜・下」では在位十八年の冷泉帝が譲位し、これにつれて太政大臣が致仕する。岸田國士 自筆草稿「「紙風船」について」（真筆保証品）400字詰全2枚完 『演劇新潮』初出の戯曲について 岸田国士。原文には、「かしこき帝の君も位を去りたまひぬるに、年ふかき身の冠（かふふり）を懸（か）けむ」と記されており、「白氏文集」の漢詩文からの引用である。南画入門書！／[芥子園畫傳・初集&二集・合本二冊]／康煕十有八年／中国字画。》

「額縁入自筆原本」


（自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。『蓮如上人御物語』（全2巻2冊揃）明治17年 空華堂刊 江戸時代和本（明治刷）浄土真宗 仏教書 仏書 絵入本。）

「自筆原本」
自筆下の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子（よりこ）と娘の幾千姫（玉映）の落款。観念法門講録 全 占部観順 明治42年　真宗大谷派　唯法寺 仏教 検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 戦前 古書和書古本古文書 NR。

自筆上部のタテ長の印は、「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて
諸（これ）を廟（城門）に置く）」という漢詩文の落款。『溪松名器録 一』明治時代和本 古美術商「谷松屋」茶道具図譜 茶の湯 千利休 古田織部 松平不味公 益田鈍翁。
反対側の印は仙台藩医・木村寿禎の落款


《原本中の凹凸はストロボの影響によるものです。【売切り屋】超希少 汗血千里之駒 坂本竜馬君之伝 明治20年 彩霞園柳香 雑賀豊太郎 汗血千里駒 坂本龍馬 坂崎鳴々道人 坂崎紫瀾 古書 和本。》

自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）と娘・幾千姫（玉映）の落款（印譜）


自筆が「古切」とされたのは江戸時代。新鐫改正絵玉古銭鑑。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載

（１）・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。鶴田吾郎・川端龍子 画文集2冊セット『大和めぐり』『きそ路』大正4-5年 スケッチ倶楽部刊 元版初版本 石版画譜 彩色木版画2枚入。

《「源氏物語」若菜（わかな）下の巻》
《原本上部に「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という若菜・下の原文中に引用されている漢詩の落款が押捺されている。田中緑紅『静岡小絵馬十二支』（上下輯揃/彩色木版画ぽち袋全12枚揃）戦前 木版ぽち袋 干支。》

《女御も、かく》・・・・て、行（ゆく）すゑ（末）は志りかたけれと、
みこ（御子）たち、數添ひ給ふめれは、「みつからの世たに、のとけくは」と、
見おきつへし。白描水滸人物 画譜 検索⇒ 描写 写生 人物絵 絵本 挿絵 唐画 南画 経折本 画帳 朱印譜 篆刻 書道 書法書 書画名家 絵巻 水滸傳 梁山泊 支那。そのほかは、たれもたれも、あらんに從ひて、
もろともに身をすてむも、おしかるましきよはひ（齡）ともになりたるを。☆E0293大正14年（1925）古地図「大正最新樺太精図」1点/嵯峨野彦太郎/小島大盛堂。
やうやう、涼しく思ひ侍（はべ）る。文文山文抄　文天祥 6巻4冊揃　万延元年　南宋　モンゴル軍　漢学漢文漢書　検） 戦前明治大正古書和書古文書写本古本 NZ。院の御世の、殘り久しくもおはせし。多田等観『書』掛軸〔紙本肉筆真作〕/日本の僧侶 仏教学者 ダライ・ラマ第13世に拝謁 貴重なチベット仏教研究文献を請来 秋田県出身 掛け軸。
いと、あつしく、いとゝなりまさり給ひて、もの心細けにのみおほしたるに、
今さらに、おもはすなる御名、もり聞えて、御心亂り給ふな。中山御祈祷図 仏教 検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗天台宗日蓮宗空海親鸞法然密教 戦前明治大正古書和書古文書古本 NS。
この世は、いとやすし、事にもあらす。井原雲涯編『日本南画集覧』（全3冊揃）大正8年晩翠軒 池大雅 与謝蕪村 谷文晁 田能村竹田 中林竹洞 渡辺崋山 菅茶山 浦上玉堂 帆足杏雨他。
のちの世の御みち（道）のさまたけならんも、
つみ、いとおそろし・・・・《からんなと》

（文責・出品者）
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。栂尾明惠上人伝記。


（２）・自筆の「原文の現代語訳文」は次の通りです。1939年 写真雑誌 検索:満蒙 新京 奉天 関東軍閥 溥儀 総督府 南満鉄 馬賊土匪 張学良 馬占山 生写真 古建築 中華民国 支那 満洲帝国 張作霖。

《「源氏物語」若菜（わかな）下の巻》

《准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得た我が身を回顧する源氏の君》

《柏木と女三の宮の密通を藤壺中宮と自分（源氏の君）とに重ねて合わせて悩む》
《柏木、女三の宮（源氏の君の正室）との密事(みそかごと)が露見し驚く》
《朱雀院（前朱雀天皇）が女三の宮（源氏の君の正室）のご懐妊を知る・源氏の君と宮が語り合う》

《（源氏の君）「私があなた（女三の宮・源氏の君の正室）をお見捨て申すのでは、
院（朱雀院・前朱雀天皇）もどんなにか頼みがいのないこととおぼしめすだろうと、
それを遠慮してこらえてまいったのです。長谷川伸旧蔵書 関義臣編『藤島余芳続編 全』明治37年 松邑三松堂刊 福井県福井市「藤島神社」新田義貞資料 明治時代和本（和装活字本）。
気がかりになっていた人たちも、もう今ではこの世に引きとめられる絆(ほだし)となるような
方もおりません。詠歌大概抄。女御（明石女御・今上天皇の皇后）も、
これからのことは》・・・・・・・どうなるか分りません。遠州流 華道 花道 生花 生け花 宗家 検索⇒版画 木版摺 画譜 芦田一寿 小堀政一 貞松斎一馬 春草庵一枝 本松斎一 北大路魯山人 朱印譜 武家。
けれども、こうして女御（明石女御・今上天皇の皇后）御子たちの数も多くなって
きていらっしゃるようですから、わたしの存命中さえご無事であれば、
と考えておいて差支えないでしょう。東京芝高輪泉岳禅寺略図。
そのほかの方々は、どなたもみな、そのときのなりゆきに従って、いっしょに出家しても
惜しくはなさそうな年配になっているのですから、わたしはだんだんさっぱりした
気持になってまいりました。【複製】【風車】 影宋本 備急千金要方(千金方)◎孫思邈 医学書◎35冊揃 昭和49年 限定500部 定価28,5万円 毎日新聞社 専門書。
院（朱雀院・前朱雀天皇）のご寿命もこの先そう長くもおありになるまい。小田島孤舟『歌集 秋遅草』昭和13年 杉風会刊（岩手県盛岡市）著者直筆献呈署名入 花巻市出身の歌人 萬鉄五郎の同級生。
ご病気もいよいよ重くおなりになる一方で、何か心細そうにしてばかりいらっしゃいますのに、
いまさらあなた（女三の宮・源氏の君の正室）の思いがけないお噂(うわさ)がお耳に
達しでもして、ご心配をおかけするようなことがあってはなりません。美品『国宝 源氏物語図屏風』　俵屋宗達 江戸時代 静嘉堂文庫美術館蔵　　函　解説　便利堂　縮小屏風。
この世は、男と女のことは実際どうというものでもない、別段のこともないのです。引札　紙巻たばこと葉巻。
ただ後の世の御成仏の妨げになるようなことになったら、
まことにそのつみはおそろしいことに・・・・・《なりましょう」》

備考１・柏木と女三の宮の密通を藤壺中宮と自分（源氏の君）と重ねて合わせて、恋ゆえに避難することができないと悟る。山内神斧(山内金三郎)『寿寿』(第1期・全6輯揃)限定50部 大正3年 吾八版 郷土玩具図譜 中国・ロシア・東南アジア・西洋のおもちゃ画譜 壽壽。

備考2・源氏の君は先天的な優秀性のゆえに帝の寵愛を受けた。南蛮寺興廃記。現在は、准大上天皇として現世における極上の栄耀栄華を得ている。郭注莊子 郭象 10冊揃　天明3年　荘子 道教 注釈書 春秋戦国時代　西晋 漢文漢詩漢学　検） 戦前明治大正古書和書古文書写本古本 NY。

備考3：冷泉天皇は桐壺天皇と藤壺中宮の皇子としているが実際は源氏の君と藤壺の皇子。引札　えびすと鶴。東宮（皇太子）は、今上天皇として即位し、今上天皇と明石女御の御子は、源氏の君の孫、のちに次期天皇として即位する未来が開け源氏の君の栄華が際立つ。加賀藩士【岸井静斎（静斎孝次）筆】『自画寫照之圖・岸井太助・岸井宗之妻』三幅 掛軸〔肉筆真作〕/石川県 金沢 古文書 絵師 画家人物資料。

現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授（1999年没）

備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。幕臣 槍術家【高橋泥舟】『書』掛軸〔紙本肉筆真作〕/ 名:政晃 講武所師範役上野寛永寺で徳川慶喜を護衛 山岡鉄舟 勝海舟と共に幕末の三舟。
禁裏（京都御所）で書かれたものです。古書 古文書（版本）「近世紀聞」 3巻セット 元治甲子年之事件 水戸藩 天狗党 筑波山 武田耕雲斎 （レターパックライト発送）。

（２）・自筆の「英訳文」は次の通りです。★0451明治29年（1896）明治三陸地震津波「三陸東海岸大海嘯被害図」1点/東京朝日新聞附録。

《New Herbs Part Two（若菜・下）》

I do not of course know with certainty how things will be for my daughter,
but she is having children one after another,
and if I see to her needs for as long as I can,
I need have no fear about what will happen to her afterwards.
My other ladies are all at an age when they need arouse no very
sharp regrets if after their several conveniences they too leave the world.
I find myself without worries in that regard.
"It does not seem likely that your father will live a great deal longer.
He has always been a sickly man and he has recently been in poor spirits as well,
and I hope you will be careful that no unpleasant rumors come
to him at this late date to disturb his retirement.
We shall not worry too much about this world, for it is not worth worrying about.
But it would be a terrible sin to stand in the way of his salvation."

英語訳文（英文）の出典：『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker（エドワード・ジョージ・サイデンステッカー）コロンビア大学教授（2007年没）


（２）・自筆の「中国語訳」は次の通りです。小倉市街地図。

《若菜・下》

但子女日多，只要我在世平安无事，以后不担心了。浜野章吉（浜野箕山）『猶賢左書説 米寿記念刊刻』明治45年序刊 漢文集 備後福山藩士 坂井虎山・斎藤拙堂に学んだ漢学者 広島県郷土史料。
此外夫人，都从我，都已到了不惜与我一同出家的年。牧野信一『鬼涙村』昭和11年 芝書店刊 函付初版本。
我的便越来越。戦前木版燐票集 長谷川儀一郎他作「木版画マッチラベル貼込帖」（約210枚/昭和6年作）日本全国都市章・世界各国旗章シリーズ。父世寿所余无多，而且病日重，
心情常是郁。関野凖一郎『又三郎異聞』限定100部 1952年 私家版 木口木版画10枚。今后切不可再度流意外的名，使他听了心！
他在世已很安，不会有什了。新板絵入伊勢物語。只是妨碍他往生，其罪甚可怕！

中国訳文の出典：『源氏物（Yunsh wy）』
豊子愷（ほうしがい）中国最初の「源氏物語」翻訳者（文化大革命で没）

「若菜・下の巻」原本の末尾（原本番号107-B）の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印
中央の写真（右から２番目）の写真が「源氏物語」若菜・下の巻の末尾（原本番号107-B）の押印。1880年 竹田画譜 木版刷 2冊揃 検索⇒唐画 南画 仕女図 唐本漢籍 支那 玉扣 善本 線装 木刻 筒子頁 殿本 套印 宣紙 白棉紙 清朝 印譜 朱印。
左下の四角の大きな印は仙台・伊達家の家紋の印（竹に雀）
家紋の上２つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室（冬姫）の印。安中生糸改会社。冬姫は内大臣・通誠の養女。『守住貫魚画譜』明治時代 芸艸堂刊 彩色木版画譜（全12枚揃）徳島藩の日本画家 帝室技芸員 徳島県郷土史料。
冬姫は通称。十返舎一九作 歌川国安画『三国志画伝』（17冊）嘉永3年 大黒屋平吉板 中国稗史 江戸時代和本 合巻 浮世絵 絵草紙 草双紙 三國志画傳。正式な名は伊達貞子。西国順礼歌諺註。2つとも貞子の印。盛岡藩御絵御用【本堂光亀 (本堂蘭室）】字:金卿 号:蘭堂『漢画人物圖』掛軸〔紙本肉筆真作〕/文人画家 門人:沼宮内蘭渓 泉沢修斎 本堂圭斎。左端の写真は「若菜・上の巻」末尾の拡大写真。八文字屋自笑『役者大通鑑 大坂之巻』安永5年 八文字屋八左衛門刊 江戸時代和本 大阪の歌舞伎役者評判記 八文字屋本。
左上端の細長い落款は、「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」の漢詩文の印。白虎通徳論。漢詩文の右の２つの印のうち、下は出雲藩主・松平治郷（不昧公）の正室・方子（よりこ）の印。天保八春再販 武蔵國長幡王所宮神主 笠原豊前守藤原英證謹撰 『改正大日本國神代系圖附社 』マクリ〔紙本版摺〕/江戸時代 古文書 神道 木版。方子の上の印は方子の娘・幾千姫（玉映）の印。★0415和本江戸文久3年（1863）軍隊規則写本「隊伍組立其外規則書」1冊/古書古文書/手書き。右上の印は仙台藩医・木村寿禎の落款。道中記・道中講一括。右端の写真上は仙台藩主（伊達家）正室一覧表の表紙。【印刷工芸】紫式部「源氏物語　繪合・行幸・柏木」 状態良 日本古典文学会代表久松潜一監修 元箱 昭和47年 y92271191。表紙の下は一覧の拡大写真（仙台市立博物館・刊行）


自筆の疎明資料等は、下記の通りです。写本 加州敵討 古今忠義鏡　江戸時代　武術活劇　武士　武道　加賀国　石川県　　検） 戦前明治大正古書和書古本古文書 NS。


（Ⅰ）・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料　別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」（平凡社・刊）７８頁。古文書 浮浪の従積悪見聞党　常陸水戸 天狗党 郷校 潮来 尊王攘夷。筆者は近衛関白政家公。『日本文徳天皇実録』（全10冊揃）寛政8年 河内屋喜兵衛他刊 江戸時代和本 平安時代文徳天皇一代記 天皇史 漢文集 編年体。中央の写真は、応永五年（1398）の年号。柳原公 長三洲 福島柳圃『書画3作貼り』掛軸〔絹本肉筆真作〕/ 志士 南画家 古文書 掛け軸。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）。熊本十代藩主が家臣 山崎隼雄に与えた150石の知行宛行状と知行目録の２部。左の写真は、桐壺の巻の奥付。彩色木版画譜『教育子供のをしえ』明治20年代刊 鳥類画譜 明治時代和本。左大臣から関白に昇進した近衛基熙（もとひろ）公の花押。若山善三郎編『温故雑集』(2輯セット=「弘法大師御入定勘决記」「長福寺七寺一切経」) 大正14年 名古屋温故会 伊東富太郎旧蔵書。上下２段の花押のうち、上の印は。出雲大社之図。出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子（よりこ）の落款（印譜）、下の印は仙台藩医・木村寿禎の落款（印譜）


「自筆の画像断層(MRI)写真」

（出品した自筆の「断層画像写真」（若菜・下の巻）MRI 35―95B
自筆下二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子（よりこ）と娘・幾千姫（玉映）の落款


「天皇の曽祖父・大炊御門宗氏の系図」「額縁裏面表記ラベル」
「近衛基熙の肖像」「後西院天皇主賓の茶会の記録」

1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図（公家事典303頁）
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。1464　古い白帖　無地の画帖　帙入り　14面　28ページ　古筆手鑑作成　画帖　簾　和本。2番目の写真は近衛基熙の肖像（陽明文庫・所蔵）
3番目の写真は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の天皇家・近衛家略系図
【天皇家・近衛家略系図の出典（淡交テキスト「茶会記」に親しむ・７）平成29年7月淡交社・刊行】
4番目の写真は、「日本史の茶道」千利休の孫・宗旦と近衛基熙の茶の湯の交流」120頁（淡交社刊）
5番目の写真は、近衛基熙が、御所で第111代・後西院天皇を主賓に茶会を開催した記録「公家茶道の研究」55頁（谷端昭夫・著）


「源氏物語」「若菜・下の巻」絵図、茶室関係資料

下記写真1番目は、「源氏物語屏風（若菜・下）」（源氏物語絵巻）

朱雀院（前朱雀天皇）の五十の賀を祝い女三の宮、紫の上、明石女御が演奏する「女楽」の有名な場面
上の女性三人のうち右から紫の上は和琴、明石の女御は箏、女三の宮の琴。J24021705〇闢邪小言 ４巻４冊揃 大橋順(訥庵) 安政四年 幕末尊皇論〇和本古書古文書。
手前の後ろ姿で琵琶を弾いているのが明石の君


上から2番目の写真は、「淡交」別冊（愛蔵版・№71　『源氏物語』特集）

上から3番目左右の写真は、茶会における大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」を茶道具として用いた茶室の事例

大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵（断簡）を出品
商品説明（来歴）	大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。☆3268和本明治2年（1869）幕末志士作品集「志士小伝/興風後集」合1冊/吉田松陰/高杉晋作ほか/古書古文書/木版摺り。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』（いっきしょう）を書いてある。市川義方『水理真宝』（全2冊揃）明治30年 博文館刊 明治時代和本 治水・水害対策の築堤建造物などを銅版画挿絵入で紹介。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷（不昧公）の正室・方子（よりこ）に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。脇坂義堂著 下河辺拾水画『やしなひ草』（全2冊揃）天保9年 河南儀兵衛刊 江戸時代和本 手島堵庵門下の心学者 心学書 絵入本。
漢詩文	原本自筆上部に「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という。羽州秋田木曽石村『正一位木曽吉山大観現辰命院』掛軸〔紙本版摺〕木曽吉山大明神 出羽秋田郡太平木曽石村 別當辰命院 愛染明王 大日如来..。これは、中国の皇帝が譲位した場合、高位の高官も職を致仕（退官）するという「白氏文集」の漢詩文に由来するものです。内臓一覽圖　著者兼發行者／山口縣士族／今田束　明治22年3月11日印刷。「若菜・下」では在位十八年の冷泉帝が譲位し、これにつれて太政大臣が致仕する。朱子行状。原文には、「かしこき帝の君も位を去りたまひぬるに、年ふかき身の冠（かふふり）を懸（か）けむ」と記されており、「白氏文集」の漢詩文からの引用である。古文書 書簡 横瀬夜雨 斉藤氏 宛て 長文 珍品 茨城県 下妻市 詩人 歌人 茨城新聞 歴史資料。紫式部は「若菜・下の巻」を書くに際し、漢詩を熟読したうえで原文を書いていることがわかります。1880年 張州英画譜 多色木版摺 検索⇒清朝 海派 朱印譜 唐画 南画 山水画 八大山人 書画家 唐本漢籍 金石篆刻 木版画 木刻本 拓本 古墨支那。また、原文中の上部に「篆書（てんしょ）体」の落款を入れたのは、仙台藩の藩主の正室・仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室（冬姫）、通称伊達貞子か出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子（よりこ）と娘・幾千姫（玉映）のいずれかと推定されております。図録 泉屋博古 検索:青銅器 支那 銅鏡 法書道 碑帖 骨董 拓本 拓片 珂羅版 原色 印譜 石鼓文 金石篆刻 鐘鼎文 青花瓷 影青瓷 宋瓷 武器武具。
漢詩の落款の意味	原本上部の漢詩の落款は、「讃」と称されるもので、古来、掛軸の書画に第三者がお褒めの言葉を書き込むもので元々は自筆でした。稀少★商周青銅器銘文選 4冊 文物出版社 上海博物館　(管理204961416)。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。★H540和本江戸文化10年（1813）長州藩藩校明倫館「秋試文（学宮秋試）」1冊/作文試験/成績/古書古文書/手書き。　特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。☆2705和本明治摺り国学神道「玉襷」9冊/平田篤胤/古書古文書/木版摺り。　「茶事」は、「ヨーロッパの晩餐会（ばんさんかい）」とも言われます。小室洗心編『天橋百吟』昭和5年 小室万吉刊 京都府宮津市「天の橋立」（天橋立）を詠った句集 俳諧 俳句 俳書。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。永坂石たい著 鈴木松塘序 森春涛題『横濱竹枝詞』明治初期刊 森春濤門下の漢詩人 横浜を謳った漢詩集 明治時代和本 横浜市郷土史料。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）することです。松田久 『書』掛軸〔紙本肉筆真作〕　/　書 古文書　掛け軸。茶道では「掛け軸は最高のごちそう」といわれております。「穿石遺稿」／香山曙文徳漢詩集／三餘、大竹温内題／荻原忠作序／大正15年／香山益彦発行／私家版限定百部。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。大日本美術図譜　小林榲邨　横井時冬　明治34年　彩色木版図入　全8冊　デザイン　和本　古文書。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。抜隊法語（塩山仮名法語）。　落款の「讃」の元になるその原文の個所には、 「懸其所仕之車置諸廟（其仕ふる所の車を懸（か）けて諸（これ）を廟（城門）に置く）」という漢詩文の落款が押捺されている。日本書紀　備考共。この漢詩は「白氏文集」の漢詩に由来するものです。松尾芭蕉『幻住庵俳諧有也無也関 全』明和元年 柏原屋清右衛門他刊 江戸時代和本 俳諧書 俳書 俳句 俳論書。 つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」（かけじく）を拝見（はいけん）の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。☆E0358和本江戸寛政元年（1789）和算「懐宝塵劫記綱目」全1冊/そろばん/算数/数学/古書古文書/木版摺り。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。谷森善臣自筆写本 伴信友『宇知都志麻 完』嘉永2年写 江戸時代和本（写本）国学者 神道資料 日本史。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。日本鍼灸学教科書　経穴　病理古書 古本。
自筆の希少価値について	自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。1921年 北京 写真多数 北京現地刊行 検索:順天府 皇城 角楼 四九城 軍閥 溥儀 総統府 蒋介石 馮玉祥 北平 生写真 古建築 中華民国 支那電影。上の「拡大断層（MRI）写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。f24022006〇地租改正事業 能筆 明治新政府事業の一環新潟県が率先 24冊 全部240丁 新潟県 県令 楠本正隆宛 明治６年 越後国蒲原郡夏井村。 出品している書の「断層（MRI）写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。★0406和本江戸文政7年（1824）経済米相場「安見米穀算用記」全1冊/如牛蔵板/古書古文書/木版摺り。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。1937年 陸軍省 地図 中華民国 満洲帝国 台湾 朝鮮 樺太 支那 共産軍力 中央軍備 汪精衛 蒋介石 関東軍閥 憲兵 国民党 生写真 総督府 古建築。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層（MRI）写真」です。★Z17和本江戸寛政7年（1795）大阪の粋人の伝記「当世癡人伝」3冊分合１冊/鼇道人/絵入古書古文書/木版摺り。 古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層（MRI）写真撮影」をしております。★0411和本慶応元年（1865）天狗党の乱写本「風説水流止」1冊/南総糸川村/能城昌博写/古書古文書/手書き。撮影後、展示のために再表装をしております。平元謹齋『篆書(為:久保田藩士 小野崎先生)』掛軸〔紙本肉筆真作〕/江戸時代後期の儒者 出羽久保田藩士 秋田県 歴史資料 古文書。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste（再剥離用糊）」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。☆E0230和本江戸期有職故実写本「禁秘御抄聞書」2冊揃い/古書古文書/手書き。
断層(MRI)写真	従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。古文書 「坂下門事変関係書き上げ」 覚書 長文 坂下門外ノ変 水戸藩 安藤信正 歴史資料 幕末 (レターパックライト発送）。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。☆E0219和本江戸天保12年（1841）国学和歌「百人一首新抄」全1冊/石原正明/古書古文書/木版摺り。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。箱石東馬『実行清酒改良醸造法』（全3冊揃）明治22年 東海書館刊 廣瀬慶之助旧蔵書（廣瀬商店＝白菊酒造/茨城県石岡市高浜) 明治時代和本。
寸法	「源氏物語」自筆の大きさ　タテ２１．８センチ　ヨコ１２．８センチ。古文書 傳燈大阿闍梨律厳 許可密栓 享和3年 江戸時代 仏教 密教 真言宗 空海 検）天台宗仏陀浄土真宗浄土宗親鸞法然本西院流印信案密印NP。額縁の大きさは　タテ３７．０センチ　ヨコ２８．０センチです。小原鉄心『鐵心居小稿』弘化4年 有竹詞屋蔵梓 江戸時代和本 漢詩集 美濃大垣藩城代 鉄心居小稿。額縁は新品です。古文書 鵜飼幸吉 吉左衛門 書簡 西隼人 宛　水戸 京都 愛知県西宮市 安政の大獄 切腹。
「源氏物語」の自筆について	１・筆跡の分析について 　国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。皆遵撰『正信偈絵抄』（全2冊揃）安永2年 菱屋治兵衛他版 江戸時代和本 浄土真宗 仏教書 仏書 絵入本。 一方、欧米では一般的には、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。玄々堂松田緑山鐫『新刻銅鐫 洋学童子教 全』明治3年 蘭香亭蔵版 明治時代和本（元袋付・畳物一舗）小型銅版刷物 蘭学 アルファベット教材。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。仁王経法則　仏教 江戸時代　検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 古書和書古本古文書 NR。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。激レア!! 貴重 128年前の彩色木版摺 入手困難 『美術宝庫　第五号』画博堂　明治28年(1895年)　是真 道風 師宣 豊信 北齋 広げて額装も可。 ２・大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）の自筆の特定について 自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。大蔵永常著 蹄斎北馬(葛飾北馬)画『田家茶話』（全5冊揃）文政12年 丁子屋平兵衛刊 江戸時代和本 葛飾北斎門人 浮世絵師絵入本 奇説著聞集。その後、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。残存唯一？／［澎湖島大観・井原伊三太郎・昭和7（1932）］／陸軍要塞司令部・陸軍要港部／台湾。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏（おおいのみかど むねうじ）」であることが判明した。長谷川伸旧蔵書『蒙古寇紀 全』限定1000部 昭和6年 元寇弘安役六百五十年記念会（賀茂百樹）刊 肥前松浦家所蔵本複製版。 「源氏物語」には、応永五年（1398）～応永十三年（1406）までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が２３歳から３１歳までの間に書かれたものと推定されている。貞享元年 1634年 人相小鑑大全 339年前 易経 和本 古文書 和綴 木版画 木刻本 木版摺 楮紙 手漉和紙 唐土訓蒙 唐本漢籍 唐画 南画 武鑑図鑑。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年（1421）４７歳で没している。『皇漢名人書画帖 全』明治13年 宮崎熊吉刊 彩色木版画譜 明治時代和本 頼山陽 大倉雨村 渡辺崋山 姫島竹外 望月玉渓 田能村竹田ら。 ３・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について 近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。求道者に興ふる書 元田作之進 大9 日本聖公会 キリスト教 新約聖書旧約神学宗教学カトリックプロテスタント教皇ルターカルヴァン戦前OB。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別（Handwriting Analysis）」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。諸大家人物画譜。 ４・近衛基熙（このえもとひろ）について 近衛基熙は、慶安元年（1648年）3月6日、近衛尚嗣（関白・左大臣）の長男として誕生。写本『善工利器初編 松井羅洲自筆草稿』文化2年序 森銑三書題簽帙付（反町弘文荘取扱品）江戸時代和本 儒学者 易学者。母は後水尾天皇皇女女二宮。■弘化四年(1847) 東寺【御影堂 牛王宝印(御舟牛王)】■京都 真言宗 教王護国寺 牛玉宝印 護符 御符 木版 弘法大師 空海 真言密教 御朱印■。実母は近衛家女房（瑤林院）。皇太子殿下岡山県行啓誌/岡山県/昭和2年/昭和天皇/縣下各地を御巡啓あらせられて具さに教育産業・自治其の他 各般の情況を観察せしめ給ひた。幼名は多治丸。☆E0269和本明治34年（1901）稲の品種農業「稲種得失辨」全1冊/秋田県南秋田郡豊川村/石川理紀之助/古書/和紙に活版。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。閑日庵里編『三四考』（全2巻2冊揃）天保9年 天満屋武兵衛刊（阿州徳嶋）江戸時代和本 俳諧書 俳書 閑日庵鴎里 徳島県郷土資料 松尾芭蕉。承応3年（1654年）12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。増田鋼撰 大田南畝題字 丹羽桃渓画『鼓銅図録 完』住友氏蔵版 和本 絵入本 彩色木版画譜 銅の採掘精錬過程を紹介 別子銅山・鉱山資料。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年（1655年）従三位に上り公卿に列せられる。浄土論隋釈　月珠　嘉永7年　仏教 江戸時代　検）仏陀浄土真宗浄土宗真言宗空海親鸞法然密教 古書和書古本古文書 真宗大谷派 NR。明暦2年（1656年）に権中納言、万治元年（1658年）に権大納言となり、寛文4年（1664年）11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。餘馨・華道家元池坊献納飛行機命名式並記念華会写真帖/非売品/昭和17年/九七式戦闘機・八八式七糎野戦射砲を献納・陸相東條英機感謝状。寛文5年（1665年）6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年（1671年）には右大臣、さらに延宝5年（1677年）に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年（1690年）1月に関白に昇進した。仙傳抄 上下巻セット 日本華道社 仙伝抄 田中重太郎 岡田幸三 昭和56年発行 日本華道社 池坊 華道 生け花 古書。近衛基熙は、寛文5年（1665年）から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
HP	近衛基熙・旧所蔵「源氏物語」自筆を出品いたしました。式場隆三郎『ロートレック』限定180部（和紙特装本）昭和17年二見書房刊 芹沢銈介オリジナル型染布装・手漉和紙本。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。有賀長伯『和歌分類』（全7巻7冊揃）享和3年 須原屋平左衛門他刊 江戸時代和本 歌学書 和歌文学。 ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。■二葉亭四迷　■『片戀』（片恋）　■「奇遇」「あひびき」収録　■春陽堂刊 　■折込口絵あり。

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